クオール弘明寺教室です!
今回は、PECS(絵カード交換式コミュニケーションシステム)をご紹介します。
PECSは、Picture Exchange Communication Systemの略称で、日本語では「ペクス」と呼ぶのが一般的です。
拡大代替コミュニケーション(言葉に限らず、今ある力を活用してコミュニケーションを成立させることを目指す)の一つで、自閉症児者にコミュニケーションを教えるために活用されます。
対象となるのは、発語がない・あるいは少ない方や、言葉は話せるけど流暢さがなかったり、人に向けたコミュニケーションになりづらい方(例えば、虚空に向かって援助要請をする)等々…です。
PECSは大きく6つのフェーズに分けて、コミュニケーションの具体的なやり方について学んでいきます。
絵カードで要求・コメント等をすることで、目で見て分かるかたちでコミュニケーションをとることが可能となります。

↑実際に使用しているPECSブックです。
PECSをご紹介した時に、よくあるのが「言葉でのコミュニケーションを教えていく方が、その子のためになるのでは?」というご意見です。
誤解されがちなのですが、PECSを教えることで言葉のコミュニケーションの発達を妨げるという科学的根拠はありません。
むしろ視覚的に整理して学べることで、語彙力・表現力が増える効果が期待できます。
重要なのはコミュニケーションが成立することであって、その後、言葉が伸びてくれば、徐々にPECSがフェードアウトしていくこともあります。
(もちろん、お子様によってはPECSを使い続けた方が良い場合もあります)
引続き、児童に寄り添ったプログラム提供を模索し、行ってまいります!
ご興味のある方は、ぜひ一度、お問い合わせください!
(一緒に働いてくれる職員も、募集中です)


