クオール弘明寺教室です!
今回は、コミック会話とCAT-Kit(感情認識トレーニング)を活用した支援の実際について、ご紹介します。
※ コミック会話とは、視覚的な理解に優れるASD児者が、状況を整理してサポーターに伝えるための、表出コミュニケーション支援の方法のひとつです。
※ CAT-Kit(感情認識トレーニング)とは、高機能ASD児者を対象として、CBT(認知行動療法)を円滑に進めるための、視覚支援ツールのことです。
今回ご紹介するお子様は、出来事や、そのときの自分の感情について、上手に説明することができるようになってきました。

気持ちが大きく揺さぶられたときには、どうしようもなく自分を制御できなくなってしまうことがあります。
このお子様は、静養室でサポーターが紙とペンを取り出すと「あ、先生、いつものやつだね!」と、途端にイキイキとした表情になり、そのときの出来事や、自分の気持ちを説明してくださいました。
書いているうちに情緒はすっかり落ち着き、そのうち「実は、もしかして自分も悪かったのかもしれない」という言葉まで口にしていました。
そのときサポーターは、「気持ちを話してくれて、ありがとう」とだけ伝え、特に指導的介入はしていません。
コミック会話の紙は残っているので、「どうすれば良かったのか」は、後日、すっかり冷静になった状態で話し合っていくことにしました。
ASD特性のあるお子様は、瞬間湯沸かし器のように、感情が激しく上下することがあります。
クオールでは、「怒りや悲しみのような感情は、人間が生まれつき持っている、普通のこと」と児童らにお伝えし、まずは安心して出来事を報告できたり、自分の感情に気付けるように支援しています。
引続き、児童に寄り添ったプログラム提供を模索し、行ってまいります!
ご興味のある方は、ぜひ一度、お問い合わせください!
(一緒に働いてくれる職員も、募集中です)